M1 Mac に ARM版 Windows 10 をインストールした。その方法をご紹介。

M1 MacにWindowsをインストールする場合、ARM版のWindowsが必要となってくるのですが、ARM版Windows 11 Insider Preview版がリリースされてから、Microsoftの公式ページからARM版Windows 10のInsider Preview版が姿を消し、公式サイトからARM版Windows 10 Insider Previewダウンロードが出来なくなりました。

もしもWindows 11でいいという方は、M1 MacにWindows 11をインストールする方法を記した記事もありますので、下記記事を参考にしてみて下さい。

けれど、どうしてもM1 MacにWindows 10の環境が必要だという方は、方法がないわけでもありません。

方法としては、UUP dumpというサイトからARM版のWindows 10 Insider Previewをダウンロードして、それをParallelsという仮想ソフトに読み込ませるのですが、ISOファイルをParallelsに読み込ませる時にエラーを吐かれてしまいます。

この記事ではそのエラーの回避方法も含め説明しているので、よかったら参考にしてみて下さい。

ただし、Microsoft公式からダウンロードしたWindowsのファイルを使うわけではないので、自己責任にてお願い致します。

Parallelsの入手

Parallelsは下記ページより入手することができます。

最初は14日間の「無償トライアル版」から始めるといいと思います。

Parallels におけるMac および Windows の仮想化、リモートアプリケーションサーバー、Mac 管理ソリューション

「UUP dump」からWindows 10 Insider Previewをダウンロードする

次に、UUP dumpにアクセスします。

▼開いたページの検索窓に「windows 10 insider」と入力して検索します。

▼検索されたリストから「(rs_prerelease)」ではなく、「(co_release)」と付いた”arm64”のファイルをクリックします。

▼次に言語の選択画面になりますので、「言語」を選択して「次へ」をクリック。

▼「エディション」を選択して「次へ」をクリック。

この時、HomeとPro両エディションを選択しておくと、両エディションが扱えるISOをダウンロードできます。

▼「ダウンロードしてISOに変換」と、変換オプションの「可能な画合いは更新プログラムをISOに統合する」にデフォルトでチェックが入っていると思うのですが、そのままの状態で「ダウンロードパッケージを作成」をクリックします。

uup_download_macos.shファイルの実行

zipファイルの解凍

▼Macのダウンロードフォルダには、一つのzipファイルがダウンロードされたと思います。

これをダブルクリックで解凍します。

▼zipファイルが解凍されてフォルダが作られました。

▼フォルダの中身はこんな感じの構成になっています。

このフォルダの中にある「uup_download_macos.sh」をターミナルで実行するとWindows 10 Insider PreviewのISOがダウンロードされます。

Homebrewのインストール

uup_download_macos.shをターミナルで実行する前に、「Homebrew」のインストールを行います。

下記Homebrewのホームページにアクセスします。

macOS(またはLinux)用パッケージマネージャー — Homebrew

▼「インストール」と書かれた下の窓にターミナルに打ち込むコマンドが記載されているのですが、その右横の「コピーアイコン」をクリックしてコマンドをコピーします。

▼Macのターミナルアプリを起動し、ターミナルにコマンドをペーストし、エンターキーを押して実行します。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

▼パスワードを聞かれたら「Macのログインパスワード」を入力し、エンターキーを押します。

▼「Press RETURN to continue or any other key to abort:」と表示されたらエンターキーを押して続行します。

▼途中画面が止まったようにも見えるかもしれませんが、作業は続いています。

コマンドプロンプト(入力カーソル)が表示されるまでしばらく待ちましょう。

▼コマンドプロンプトが表示されたら、その少し上に「Next steps:」と書かれたコマンドが2行表示されていると思います。

そのコマンドをコピペして1行ずつ実行していきます。

▼まず1行目の実行。

echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/Macのユーザー名/.zprofile

▼2行目の実行。

eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

uup_download_macos.shの実行

次に、uup_download_macos.shを実行するために、uup_download_macos.shファイルがあるフォルダに移動します。

▼「cd + 半角スペース」と入力し、uup_download_macos.shが入っているフォルダをターミナルのウィンドウにドラッグします。

▼エンターキーを押します。

▼uup_download_macos.shが入っているフォルダに移動できたら、ターミナルに「bash uup_download_macos.sh」と入力、エンターを押し、uup_download_macos.shファイルを実行してみます。

bash uup_download_macos.sh

▼次の2行のコマンドを実行せよとエラーが吐き出されますので、1行ずつコピペして実行していきます。

▼1行目を実行します。

brew tap sidneys/homebrew

▼2行目を実行します。

brew install aria2 cabextract wimlib cdrtools sidneys/homebrew/chntpw

▼もう一度ターミナルに「bash uup_download_macos.sh」と入力、エンターを押しuup_download_macos.shファイルを実行します。

bash uup_download_macos.sh

▼今度は無事Windows 10 Insider PreviewのISOのダウンロードが始まりました。

▼Windows 10 Insider PreviewのISOのダウンロードの終了には10分ほど時間がかかりました。

コーヒーでも飲みながら待ちましょう。

▼フォルダの中にISOファイルがダウンロードされていると思います。

M1 MacにARM版Windows 10をインストールする

▼先ほどダウンロードされたISOファイルを、「アプリケーションフォルダ」内にある「Parallels Desktop」アプリにドラッグします。

▼Parallelsのインストールアシスタントが起動するので、Windowsの主な用途を選択して「続行」をクリック。

▼名前と場所を決めて「作成」をクリックします。

▼ここで「Secure Boot 機能により、オペレーションシステムが起動しませんでした。」とエラーを吐かれるので「OK」をクリックして一旦ウィンドウを閉じます。

▼Macのメニューバーの「移動」→「ホーム」を選択。

▼「Parallels」フォルダをダブルクリックで開きます。

▼「Windows 10.pvm」ファイルを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択します。

▼「config.pvs」の上で右クリックし、「このアプリケーションで開く」→「テキストエディット」と選択します。

▼開いたテキストエディット上でキーボードの「command + F」を押し、検索窓に「EfiEnabled」と入力して検索。

検索で出てきた次の2行の数字を「0」に書き換えて「保存」します。

<EfiEnabled>5</EfiEnabled>
<EfiSecureBoot>2</EfiSecureBoot>

<EfiEnabled>0</EfiEnabled>
<EfiSecureBoot>0</EfiSecureBoot>

▼次に「ユーザフォルダ」→「Parallels」→「Windows 10.pvm」をダブルクリックしてParallelsでWindows 10を起動します。

▼Windowsが起動してセットアップ画面が起動しますので、Windowsのインストールを進めましょう。

▼Windows 10のインストール途中にダイアログが表示されたら、「はい」で構わないと思います。

▼Windowsのインストールが完了し、Windows 10が起動しました。しかし、Windows 11をインストールして下さいとうながされています。

▼デフォルトのままですとWindows 11に自動更新されてしまうので、設定から更新を止めましょう。

仕上げに、日本語キーボードを使っている人は、キー配列の変更設定をしておきましょう。

方法は下記の通りです。

▼Windowsの「メニューアイコン」をクリックします。

▼「設定」をクリック。

▼「時刻と言語」をクリック。

▼「言語」をクリックし、画面を少し下にスクロールします。

▼「英語(米国)」をクリック。

▼「↓」矢印アイコンをクリック。

▼「削除」をクリック。

▼「日本語」をクリック。

▼「オプション」をクリック。

▼ハードウェアキーボードレイアウト欄の「レイアウトを変更する」をクリック。

▼「日本語キーボード(106/109 キー)」をクリック。

▼変更はPCの再起動後に有効になりますとあるので、「今すぐ再起動する」をクリック。

Windowsが再起動されたら、日本語キーボードで日本語が正しく入力できるようになっていると思います。

最後に

以上がM1 MacにARM版Windows 10をインストールする方法となります。

途中少し複雑な操作が必要な部分もありましたが、どうしてもM1 MacにWindows 10環境が必要な方は頑張ってみて下さい。

また、M1 MacにWindows 11をインストールする方法は下記記事で紹介していますので、よろしければそちらも参考にしてみて下さい。

11 COMMENTS

りんごの扉

TA 様
温かいお言葉ありがとうございます!

TA

mitsu 様

このコンテンツに、感謝、感激です! 神です、神!!
自分は、PC、苦手ではない方だと思うのですが、M1 Mac & PD16 & Windows10 が、PDのサポートに問い合わせても、まるで答えになっておらず、Webで検索して、どこの何を読んでも、さっぱり出来ず、どうにもならなかったのですが、このコンテンツ取りにやったら、一発で実現しました。
これが無かったら、頭に来ながら、無限に格闘していたと思います。
本当に、ありがとうございました!!

りんごの扉

mitsu 様
サイトの訪問とコメントありがとうございます!
こちらでももう一度一からインストール手順を試してみたのですが、mitsu様と同じ状況にはならず、無事Windows10のインストールが完了しました。
同じ状況を作り出せなかったので、打開策が掴めないままでいます。
今のところ、今一度Windows10を削除して、手順を一からもう一度試してみる・・・という方法しか思い浮かびません・・・。
お力になれず申し訳ございませんm(_ _)m
取り急ぎ、ご報告にまで。

mitsu

追記です。
再度インストールしようとすると、「”Windows 10”は、TPM(Trusted Platform Module)が有効化された状態で開始されましたが、TPM に関連する情報を読み込めません。”Windows 10”を実行しますか?」の表示が出ます。

mitsu

こんにちは。
質問です。
「▼Windowsが起動してセットアップ画面が起動しますので、Windowsのインストールを進めましょう。」の「1情報の収集」で止まってしまい、先に進めません。
コツなどありましたら教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。

りんごの扉

にわ 様
サイトの訪問とコメントありがとうございます!
サイトがお役に立てて喜んでいます!

メッセージを非表示にする方法は今のところ見つかっておりません。
また何か進展がありましたら、コメント欄や記事の中で報告したいと思っております。

よろしくお願い致しますm(_ _)m

にわ

M1Macを購入してWindows10を使いたかったので非常に助かりました! ひとつ質問なのですが、この記事の後半にある「今すぐ新しいWindowsビルドをインストールしてください」という画面がたまに表示されてくるので、表示させないようにしたいのですが、なにか有効な手段をご存知でしたら教えてください。ターミナルとかを使うとうまくいくのでしょうか…?

りんごの扉

Hygge 様
お力になれて良かったです!
また、最高の褒め言葉を頂きありがとうございます!
恐縮致しますm(_ _)m

Hygge

本当に細かな説明で助かりました!!
Window11 ARMを入れて使用したいソフトを使おうとしても落ちまくりの状態で、
なんとかWindow10 ARMを入れたいと思い、ここに辿りつきました。

本当に説明が神でした。
ありがとうございました

ゆみこ

もし、Windows10のデータ(9ギガのやつ)をお持ちでしたら、頂戴できませんか?

マイクロソフトには、Windows11しかなく、かなり困っております。

何卒よろしくお願いいたします。

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